不動産売却時の税金は2026年にどう変わる?節税のコツも押さえようの画像

不動産売却時の税金は2026年にどう変わる?節税のコツも押さえよう

お役立ちコラム

Y ・ Y

筆者 Y ・ Y

不動産キャリア7年

「痒い所に手が届く営業」で、お客様の夢を一緒に叶えていきます!

不動産の売却を検討する際、税金に関する疑問や不安を感じた経験はありませんか。特に2026年からは税制や登記制度にも変更点が予定されており、一層注意が必要です。この記事では、2026年からの譲渡所得税や相続不動産売却時の特例、税制改正や登記義務化など、最新の情報を分かりやすく解説します。売却にかかる費用の計算や手取額の見極めも含め、ご自身の納得いく不動産取引を進めるためのポイントを丁寧にまとめています。

2026年の譲渡所得税の基本と税率区分(短期・長期)

2026年(令和8年)における不動産売却時の譲渡所得税については、「短期譲渡所得」と「長期譲渡所得」に分かれており、所有期間の長さによって税率が大きく異なります。

区分所有期間所得税率(復興特別所得税含む)住民税率合計税率
短期譲渡所得5年以下30.63%9%39.63%
長期譲渡所得5年超15%5%20.315%

短期譲渡所得は、「売却した年の1月1日時点」で所有期間が5年以下と判定された場合に該当し、税率は所得税が約30.63%、住民税が9%、復興特別所得税を含めると合計でおよそ39.63%となります。一方、長期譲渡所得は5年を超える場合で、税率は合計で約20.315%です。所有期間の判定基準や税率については、国税庁や専門家によっても共通して示されております。

このように、所有期間によって税率がほぼ2倍近く変わるため、売却予定の方にとっては税負担の目安として非常に重要です。大きな譲渡益が見込まれる場合は、所有期間の判定に細心の注意を払うことをおすすめいたします。

所有期間の判定は「取得日から単純に売却日までの期間」ではなく、「売却した年の1月1日時点」で所有期間が5年を超えているかで判定されます。たとえば、取得日が2017年3月2日、売却日が2022年10月5日というケースでは、2022年1月1日時点では所有期間が5年に満たないため、短期譲渡所得として扱われます。このような細かなルールを理解した上で、売却タイミングを調整することが節税において重要です。

相続や空き家売却に使える2026年の特例(取得費加算・3,000万円控除)

相続した不動産を売却する際、2026年には「取得費加算の特例」と「空き家(居住用財産)に対する3,000万円特別控除」が重要な節税制度として活用できます。それぞれの制度の概要と活用の要点を正確にご案内いたします。

特例の名称控除や加算の内容主な適用条件
取得費加算の特例相続税を払った金額の一部を取得費に加算可能相続した不動産の売却時に適用
3,000万円特別控除(空き家特例)譲渡所得から最大3,000万円控除昭和56年5月31日以前築の相続空き家など
併用(共有の場合)共有者ごとに3,000万円(上限あり)共有相続の場合に限る

まず、「取得費加算の特例」は、相続税を支払った場合、その税額の一部を取得費として譲渡所得の計算に加算できるものです。これにより譲渡所得が小さくなり、税負担を減らす効果があります。相続時に納付した税金の金額に応じて取得費が増えるため、売却前には必ず確認しておきたい制度です。

次に、「空き家特例(3,000万円特別控除)」は、相続した居住用の空き家を売却したとき、譲渡所得から最大で3,000万円まで控除できる制度です。適用には以下のような条件があります。昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた家屋であること。相続開始から譲渡まで一度も貸付や事業に使われていないこと。さらに耐震改修や取壊しの実施期限、売却期限などへの対応が求められます。2026年現在でも条件は厳格に確認されるため、申請には注意が必要です。

特に令和9年(2027年)12月31日までが適用期限とされており、耐震基準や売却期限など、制度利用には期限や要件を十分に把握した上で進めることが重要です。また、共有相続の場合は共有者ごとに特例を適用できる場合もあるため、相続人の人数に応じて節税効果が変わる点にも留意が必要です。

以上のように、2026年に相続不動産の売却をご検討中の方には、それぞれの特例制度を正しく理解し、要件を満たした上で確定申告に備えることが不可欠です。譲渡所得の節税に大きな効果が期待できるため、売却前に専門の司法書士や税理士にご相談いただくことをおすすめいたします。

2026年からの税制改正・登記義務化と注意点

2026年4月1日から、不動産登記法の改正により、所有者の住所や氏名(名称)に変更があった場合、「その変更があった日から2年以内」に必ず登記申請を行う義務が課されました。この義務に違反し、正当な理由なく手続きを怠った場合は、「5万円以下の過料」が科される可能性があります。このルールは、引越しや結婚による住所・氏名の変更を含むすべてのケースが対象です。

さらに、2026年4月1日より前に生じた住所や氏名の変更についても義務の対象となり、施行日前の変更は2028年3月31日までに手続きすれば過料は免除される経過措置があります。ただし、売却予定の不動産では、登記手続きを遅らせると取引のスケジュールや融資・契約手続きに影響が出やすいため、早めの対応が望ましいです。

なお、この住所等変更登記義務化と併せて、相続登記も2024年4月1日から義務となっています。相続した不動産について、取得を知った日から3年以内に登記を行わないと、10万円以下の過料が科される可能性があります。未登記の相続物件がある場合は、住所変更登記と並行して対応すると安心です。

項目内容期限・罰則
住所等変更登記の義務登記名義人の住所・氏名変更時に登記申請が必要変更日から2年以内に申請。過料:5万円以下
施行前の変更対応2026年4月1日以前の変更も対象2028年3月31日までの申請で過料免除
相続登記の義務化不動産を相続した場合、名義変更登記が必須取得を知った日から3年以内に申請。過料:10万円以下

売却スケジュールに関しては、住所や氏名の変更が登記簿に反映されていない場合、決済直前の補正や延期、さらには契約書類の不備による違約リスクにつながるケースがあります。特に高齢の売主様の場合、戸籍や住民票など必要書類の取得に時間がかかることが多いため、事前確認と早期の登記手続きが取引の安全確保につながります。

売却にかかるその他の費用と手取額の確認ポイント

不動産の売却では、税金以外にもさまざまな費用がかかり、手元に残る金額を左右します。ここでは主にみなさまが知っておくべき代表的な費用とその確認ポイントについてご説明します。

項目 内容 目安額
印紙税 売買契約書に貼付する税金。電子契約の場合は非課税になることも。 数千円〜数万円
抵当権抹消費用・登記費用 ローン残債がある場合の抹消登記、住所変更登記などの費用。 1物件あたり約1,000円〜2,000円+司法書士報酬数万円
仲介手数料(+消費税) 売却価格に応じた報酬。宅建業法で上限が定められています。 売却価格×3%+6万円+消費税

まず、契約書に貼る印紙税としては、個人の住宅売買であれば「数千円~数万円程度」の負担が一般的ですが、電子契約を利用すれば非課税となることもありますので、契約方式の確認をおすすめいたします。

抵当権抹消登記や住所変更登記には、それぞれ不動産一つあたり千円前後の登録免許税がかかります。さらに、司法書士に依頼する場合は手数料が数万円程度になるケースが多いので、売却のスケジュール前に見積もりを取っておくことが安心です。

仲介手数料については「(売却価格×3%)+6万円+消費税」が上限の計算式とされております。例えば400万円を超える物件ではこの方式で試算され、消費税も加算されますので、実際にどれくらい差し引かれるかを正しく把握することが重要です。

最後に確定申告についてご説明いたします。不動産を売却して利益(譲渡所得)が生じた場合には、翌年の2月16日から3月15日の間に申告が必要となります。たとえ3,000万円の特別控除を利用する場合であっても、申告は必須ですし、必要書類としては売買契約書、仲介手数料の領収書、登記事項証明書などが求められます。

確定申告は利益が出た場合だけでなく、損失となったときにも損益通算で税負担の軽減につながることがありますので、売却前から早めに税務署や専門家に相談し、正しいスケジュールで対応しておくことが望ましいです。

まとめ

不動産を売却する際には、譲渡所得税や住民税、復興特別所得税など多くの税金が関わります。2026年には税制改正や登記の義務化など、従来とは異なる点も出てくるため、所有期間の確認や特例制度の適用条件を事前にしっかり理解しておくことが不可欠です。また、印紙税や仲介手数料といった売却時の諸費用も正確に把握し、手元に残る金額をイメージしておくことが大切です。これから売却を検討する方は、ご自身に合った最適な方法を見極め、安心して取引を進めるためにも事前準備を十分に行いましょう。

お問い合わせはこちら

”お役立ちコラム”おすすめ記事

  • 京都で子育て移住を考える方へおすすめ地域はどこ  ファミリー向けマンション選びのコツも紹介の画像

    京都で子育て移住を考える方へおすすめ地域はどこ ファミリー向けマンション選びのコツも紹介

    お役立ちコラム

  • 京都で学区重視のマンション購入はあり?人気エリアで子育てファミリーが失敗しない選び方の画像

    京都で学区重視のマンション購入はあり?人気エリアで子育てファミリーが失敗しない選び方

    お役立ちコラム

  • 京都地下鉄沿線で探すファミリー向けマンション!人気地域の選び方と京都での住み替えのコツの画像

    京都地下鉄沿線で探すファミリー向けマンション!人気地域の選び方と京都での住み替えのコツ

    お役立ちコラム

  • 京都市伏見区はファミリーに人気の住みやすい街?  マンション選びと暮らしの魅力を紹介の画像

    京都市伏見区はファミリーに人気の住みやすい街? マンション選びと暮らしの魅力を紹介

    お役立ちコラム

  • 不動産投資を始める方必見!2026年の税金改正ポイントを紹介の画像

    不動産投資を始める方必見!2026年の税金改正ポイントを紹介

    お役立ちコラム

  • 亀岡市の子育て支援が充実している理由は?住みやすさもあわせて紹介の画像

    亀岡市の子育て支援が充実している理由は?住みやすさもあわせて紹介

    お役立ちコラム

もっと見る